コーヒーは健康に良いという話がある一方で、飲みすぎは体に良くないという話も聞きますよね。
大好きなコーヒーも、不安を抱えたままではおいしく飲めません。
結論からいうと、コーヒーの1日の適量はこの表のとおりです。
健康な成人 | マグカップ3杯 |
妊婦 | マグカップ2杯 |
13歳以上の青少年(体重45㎏として) | インスタントコーヒー1缶(250㏄) |
参考サイトfsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf
この記事では、
・なぜ適量がこのように決まっているのか
・コーヒーを飲みすぎるとどうなるのか
について解説します。
コーヒーの適量は体格によって変わる
コーヒーの適量は、カフェインの過剰摂取を防ぐために決められています。
カフェインとは、コーヒーやお茶の葉、カカオなどに含まれる、苦味を持った天然成分です。
カフェイン摂取量の目安は個人差が大きく、体重によってかなり幅があります。
日本では適量が明確に示されていませんが、 海外では以下のような基準が設けられています。(健康な成人が摂取しても健康に悪影響がないとされる目安量)
・欧州食品安全機関の定義
1回のカフェイン摂取上限量は、体重1 kgあたり3mg。
50kgの人の場合は150mg
・カナダ保健省の注意喚起
1日のカフェイン摂取量は最大400mg
コーヒーで換算すると、マグカップで1日3倍程度
・アメリカ保健福祉省と農林省で出された目安
健康な大人であれば、コーヒーの適量は1日カップ3~5杯
コーヒーの飲みすぎが体に与える影響
コーヒーに含まれるカフェインは、眠気覚ましや集中力アップなど、良い影響をもたらす
成分でもあります。
必ずしも悪いものではなく、あくまで過剰摂取が良くないのだと考えてください。
一気に大量のカフェイン(3g程度。コーヒー約25杯分)を摂取するとカフェイン中毒を引き起こします。
以下のような症状が発生し、ときには命に関わります。
・吐き気
・手足のしびれ
・動悸
・めまい
・興奮
「それなら、一気に飲みすぎなければ大丈夫だろう」と思われた方もいるかもしれません。
しかしカフェインには、中毒とは別に、飲みすぎによる依存症もあります。
カフェインを摂取しつづけていると、体がカフェインに反応しにくくなり、より多くのカフェインを求めるようになります。
これがカフェイン依存症です。
依存症になった状態で急にカフェインを断つと、離脱症状と呼ばれる以下のような症状が起こります。
・頭痛
・眠気
・抑うつ気分
・集中力の低下
一度カフェイン依存症になってしまうと、自分の努力だけで治すのは困難です。
病院で治療を受けるにしても、なかなか簡単には完治しません。
依存症で苦しまないためにも、コーヒーは適量を守って楽しみましょう。
コーヒーを飲むタイミングにも注意が必要
夜にコーヒーを飲むと眠れなくなる理由
コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があります。
そのため、夜寝る前に飲むと脳や体が興奮状態になり、寝付きにくくなります。
(カフェインは最大8時間にわたって体に残ります)
カフェインには利尿作用もあります。
夜にコーヒーを飲むと、トイレに行く回数も増えてしまうので要注意です。
コーヒーが胃にもたらす影響
コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸には、胃酸の分泌を促す効果があります。
空腹時に飲むと、胃酸によって胃が荒れるので要注意です。
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